体験レポート

体験レポート

東邦音楽大学 ピアノ専攻 演奏家コース 安田さん

研修期間2016年8月31日(水)~9月9日(金)

8月31日(水)
2年次生として初回のウィーン特別研修。
1年次生の時とは全く違う緊張感を持ちながら飛行機に乗りました。
ウィーンの空港に着くと、日本との空気の違いに、いよいよだと実感しました。

9月1日(木)
この日は授業もレッスンもなく、ウィーン市内を見学研修。
最初に向かったのは、カールスプラッツにそびえ立つシュテファン寺院。
そして夜はウィーン・フォルクスオーパー歌劇場にて、モーツァルトの“魔笛”を鑑賞しました。
ホール内を魅了した「夜の女王」の美しい高音は決して忘れられません。

9月3日(土)
今回の研修で初めての様式学の授業。古典やバロックを中心に、ロマン、近現代と幅広い
様式を勉強しました。時代ごとのトリルの付け方や奏法の違い、音の重要性を、林先生がゆっくり丁寧に教えてくださり、大変分かりやすかったです。
なかでも一番興味を惹かれたのが、その時代ごとの特徴を絵画で説明してくださったことです。例えば、古典派の時代は身分制度がはっきりしていて、秩序・優劣がはっきりしています。絵画では、宮廷に飾る王の肖像画などが主流で、王がまとっている衣装の細部まで細かく描かれています。それは音楽にも言えることで、モーツァルトは宮廷のために音楽を作り、(特に)ベートーヴェンの音楽は音に優劣(機能和声)があり、秩序でできています。
このようにして、音楽と絵画は共通しているということを学べて、とても興味深くおもしろかったです。

9月4日(日)
今日はいよいよ最初のレッスン。レッスンは、4日、5日、7日の全3回行われました。
レッスンでは、美しい音を出すための正しい姿勢と弾き方が私の課題で、半年前に先生に言われたことが本当にできているのかとても不安でしたが、一曲目を通して弾き終わった後に先生が何も言わずに驚いたような顔で、ただこちらを見ていらしたので、私も驚いていたら、「別人のように音が良くなりましたよ」と言ってくださいました。
半年間、今までの弾き方と姿勢を変えるのはとても苦しい練習だったので、本当に嬉しかったです。そして今回はさらに、もっともっと良い音が出せるように、曲のフレージングに合った打鍵のスピードやテクニックを勉強しました。

9月5日(月)
この日は午前中にレッスンがあり、午後はカールスプラッツで様々なお店に行きました。
ヨーロッパで屈指の品揃えの楽譜店であるドプリンガーや、ウエハースで有名なマンナー、
シュテファン寺院の裏側にある紅茶専門店ハース&ハースやおいしいマカロンがあるカフェ・ゲルストナーなど、ウィーンの街並みに囲まれながらたくさんの伝統を感じることができました。

9月6日(火)
様式学の授業後に、ヨハン・シュトラウスゆかりの伝統的なカフェであるドムマイアーにて食事しました。かつての偉大な作曲家がここで食事をしていたかと思うと感動です。

9月7日(水)
今回の特別研修における最後のレッスンを受けて、幕を閉じました。
先生からは新たな課題を沢山いただいて、お別れしました。

9月8日(木)
沢山の発見と感動を胸に、宿舎であるTOHOウィーンキャンパスをあとにしました。
この研修においてご尽力頂きました、学校関係者の皆様、先生方、両親、そして演奏家コースの仲間、友人、練習室のピアノ、全てに感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

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